先の事を気にするな。

フラれてから悩め。

その言葉が何度もリピートして、俺は中々寝付けなかった。

ウトウトし始めた時、もう一人の俺が舞い降りて来た。



『今日、告ったれ。彼女のハートを鷲掴みにするんやで!』



顔は俺なのに、セリフはオヤヂだった。

「陸ぅ、起きなさいって……うそぉぉ!」


「はよ…。」


行く準備バッチリの俺を見て、オカンがぶっ飛んだ。