『…ん』

いきなり声をかけられてびっくりしたみたい笑


「これ!落ちてたよ、単語テスト教室に。」

私は点を書いてる方の面を裏側にして、渡した。


『あぁ、ありがとう。』

………………

「あのー、本当にごめんけど、落ちてたから、単語直しの時参考にしちゃった。勝手に見てごめんね」


『いや、落とす方が悪いし。だから全然』


なんか、結構
金城くんのペースになれてきたかも。




「ありがとう。優しい。
それに金城くんって賢いんだね」



『え、何で』

この人クラスで100点一人だけって気付いてない…?


「いや、だって単語テスト100点だったし!あれ、一人だけだよ!」


『あれ、勉強して受けた?』

「いや…昨日寝てたし!」

『だから、解けなかったんだよ?』


は?結構キツイこというし。



『俺、バカだよ?
ここ(の学校)入るのもギリギリだったし』


「え、じゃあ私どうなるんよー
ここに入るの私もギリギリだったし。今もできないし!今できるならいいじゃん」