―半年後―


「ミナ!」


「木田さん!久しぶり!」


 羚音は、優しく穏やかなあの家に馴染めず過ごしていた。
 結局気の合う相手と肌を重ねていた。


「おいで。」


 木田は、言って羚音を抱きしめてキスする。羚音もちゃんと応える。


「こらっ、何やってる。」


 木田と羚音は、振り向いた。


「はぁ……また、おまえかぁ…。」


 木田は、現れた親友にため息をつく。


「何度言ったら解るんだ。」


「城…もう黙っててくれ……。」


 羚音は、置き去りでふたりが話す。