顔を上げ、私は野上さんとキスをした。

濃厚なキス。

経験した事がない、体が溶けてなくなりそうな、



大人のキス。



一度離れた唇が、再度重なり合う。

野上さんの腕は、力強く私を抱きしめる。

夜景を見る事なく、私達は熱いキスをし続けた。