涼さんは、言い出せない様子だった。

電話ごしだけど、

涼さんの表情が強張っているのが感じ取れる。



「どうしたの?」

「いや…何でもないよ。」

「ごめんね、変な事を聞いて。」

「いや。莉奈?」

「ん?」







「愛してるよ。」







「…ありがとう。」






涙が頬をつたった。




涼さんの嘘つき。