夜になって、

涼さんから電話がかかってきた。




「体調悪いの?」

「うん…少しだけ。もう大丈夫だよ。」

「そっか。今日、会いたかったんだけどな。」

「…ごめんね。」

「しょうがないよ。ゆっくり休んで。」

「うん。」



少しの沈黙。



「涼さん?」

「ん?」

「…。」

「どーした?」

「…あのね…」

「うん…」




大丈夫。




「あの…」

ちゃんと答えてくれる。

「どーしたんだよ。」

勇気を持って。





「私の事…愛してる?」



ドキドキしていた。

ストレートに今まで聞いた事がないし、

言ってもくれない。

聞いてはいけないと思っていたから。