食後のドリンクを飲んでいる時。



「さっきさぁ〜」

気まずそうに原田さんは言う。

私はすぐに返事をした。

「あっ…すみませんでした。泣いちゃって…。」

「いや、いいんだけど。」
「…。」



しばらく沈黙が流れる。



「涼君の事だろ?」

「…え?」

心臓がズキっとする。

「何で…?ですか?」

「二人、付き合ってるんでしょ?」

「…。」

「俺、知ってるよ。涼さんと待ち合わせして帰ってたり、キスしてるのも見た。」

「えぇ!どこで?」

「涼君の車。」