「は〜い、到着!」

涼さんが連れらしき人に恥ずかしそうに言う。

「これが莉奈。」

涼さんは、私をそっと椅子へ座らせる。



「おぉ!来た来た!はじめまして。」

友達の一人が声をかけてくれた。



「はじめまして。」

緊張しながら返事をした。


友達は二人。

小学校からの同級生らしい。

「あっ、俺に投げさせて。」

涼さんは、友達の番なのに横入りして投げる準備をする。

子供みたいな行動がとても可愛かった。




「涼のどこがいいの?」

話かけてきたのは、

さっきとは別の短髪の今風の男性。