涼さんが好きな感じですか?

聞きたいけど、

まさか…聞けない。




「じゃ、これにします。」

「ありがとうございます。包みますね。」

「はい。」



彼女が口紅を包装し始める。




「彼氏いるんですか?」

「え??」

「突然すみません。すごく綺麗だから。」

「あはは(笑)ありがとうございます。いますよ。」

「どんな人なんですか?」

「ん〜、なんだろ。一番の理解者かも。付き合いも長いから、言葉を発しなくても互いの気持ちが分かると言うか…」

「そうなんだ…」

「お客様は?いるんですか?」