恭子ちゃんから、仕事内容を教えてもらっている時、

店のドアが開いた。


彼だ!



「おはようございま〜す」
そういうと、彼は私を見て会釈した。

恭子ちゃんに、新しい子?と尋ねている。

そうだと彼女が返事をしたら、

ニコリと笑いながら私の方をみて、

「これからよろしくね」と言った。

彼は、フリーターの野上涼。

私より二個上らしい。

彼は今日は遅番らしく、寝ていたのか少しだけ、

髪の毛に寝癖があった。




しばらくして、

恭子ちゃんのバイト時間が終わる。

専門学校へ行くからと、足早に店を後にした。

店長はまだ仕事があるらしく出てこない。

店内には、三人のお客。

そして、彼と私。