タワーに上ると、展望台は360°のガラス張り。

港が綺麗に夜景を演出していた。

これで、涼さんと見る三つ目の夜景。

硝子ごしに涼さんが写っている。

その表情は、疲れた顔をしていた。



「ねぇ、ホントに大丈夫?疲れてない?」

「大丈夫だよ。」

「私が神戸なんて言うから、疲れたさせたね。」

「大丈夫だって!」

そう言って私の頭を撫でる。



「莉奈、俺に気を使いすぎだよ。」

「…うん。」

「俺が好きでやってんだから、それでいいの!」

「…うん。」



気を使っている気はしなかったけど、

涼さんは感じ取っているのかもしれない。

私が2番目でいる




覚悟を。