車に戻って、シートベルトをしめる。

「さて、後ひとっぱしり行きますか!」

左手をギアにあてた瞬間。

涼さんの携帯が鳴った。

ディスプレイを見た涼さんは、

少しだけ困った顔をした気がする。





「はい。」

『もしもし?』

「あぁ。」

『今、何してんの?』

「運転してるよ。」

『和紀君と?』

「そうだよ。」

『好きだね〜(笑)じゃ、また連絡するね。』

「はいよ。」

『バイバイ!』

「はいは〜ぃ。」