涼さんの家は、閑静な住宅街にあった。

お父さんはタクシーの運転手をしていて、

今日は夜勤で留守らしい。
お母さんは、主婦をしながらパートをしている。

私が驚いたのは、涼さんより16歳も、年下の弟がいる事。






涼さんの部屋は二階にあって、結構広い事に驚いた。

「すんごい広いね。」

「まぁ、あんま居ないし。弟の遊び場になってるよ。」

「弟、小さいね。」

「あぁ、出来た時は恥ずかしかったんだよ。高校一年の終りに産まれてさぁ。なんか、周りの目とか気にしたよ。」

「そういう時期だよね。」

「もう寝た?」

「さすがにこの時間はなぁ〜つ」