黙りこくっていると…


「磨菜らしいっていえば磨菜らしいな。 でも…逃げてるだけだとなんにも変わんねぇよ? わざわざオレの告白まで断ったんだし」


グサッと言われてしまった。


でも…聖羅の言う通りだ。


逃げてるだけだとなんにも変わんない。


嫌なことでも向き合わなきゃ解決なんてしない。


それに…聖羅の告白も断ってこうなってるんだから。




「そうだね…。 明日、ちゃんと向き合うよ。 なんか…心配かけさせちゃってゴメンね?」


向き合う為に背中を押してくれた聖羅。


恩返し…なんてものじゃないけど向き合うことが今のあたしにできる精一杯の感謝の気持ちの表し方だと思った。


「気にすんな。 迷っても自分らしくを忘れんなよ!!」




やっぱり聖羅はイイ奴だ。


実際はこんな俺様口調な聖羅だけどあたしにたくさんの希望や背中を押してくれる大切なヒト。


コイビトって関係ではないけどあたしと聖羅はこの関係が1番いいんだと思う。


あたし…自分のためにも、背中を押してくれた聖羅のためにも明日、向き合うよ。