あぁー…
優衣花に会いたい。


なぁんて、んな都合良く会える訳も無く……






あれ…?


マンションの近くでふと休憩所みたいになってるとこに目が寄った。


あそこのベンチに座ってる女の子って…




……うん。


間違いない。
俺が間違えるはずもない。



ニャッと喜ぶ顔を隠して俺はベンチに近づいてく。


少し離れた所から、ニヤついてる顔を分かられないように



『優衣花~!』



そう呼んだ。
今日はついてたな
やっぱりさっきの善の行いの御陰かな?


近づく俺に気づいたのか優衣花は俺を見て立ち上がった。


と同時に逆の方へと走り去ろうとする。



え!?



なんでだ??


いきなり走ってく優衣花の背中を見て
俺の頭の上にははてなマークが並ぶ。



『優衣花!?』



名前を呼んでも止まらず
追いかければかけるほど優衣花は走ってく。