『じゃあ頑張れよ』
佐々木は軽くうなずくと少し俯いた。
あ~あ、罰なはずだったのに
後押ししてる形になってんじゃん。
どうせ上手くいくんだしよ…
おもしろくねーの!
そのすぐ後に
駆け寄ってく純哉を見て
すれ違いざまに肩を軽く叩き
“何があっても気持ちいえよな”
そう言った。
そっからどうなったのかは
純哉からの“お前最高!”
ってメールで上手くいったと分かった。
あんなふうにお互いが気持ち通じるのって
めちゃくちゃ奇跡なことで
俺は羨ましいと思った。
俺はゆっくり歩きながら
優衣花のことを考えながら家へ帰る。