昨日の雰囲気はどこへやら…


夏子は隼人さんと意気投合して楽しくやってる


『実はですね、私の大人の部の教室に同い年のステキな男性いたんです。結構仲良くなって、ご飯とかもいってたんですよ?なのに新しい教室できた途端、すぐうちやめてそこ通いだしたんです…

私がどうして?って聞いたら…音楽と女は新しいほうがいいだろ?って…そんなもんなんですかね〜

そんなような台詞、大学時代も言われました。大阪の人だったんです。浮気しといて、言った台詞が畳と女は新しいのに限るわぁ〜らしいです


だから…その…トラウマというか大阪弁苦手で。だから昨日もついついです。ごめんなさい』


『かまへん、かまへん!そんな男、彼氏にしても絶対浮気はするで

でも大阪の男はそんな奴ばかりちゃう。ノリは軽いけど、結構熱くて情にもろいんや

そんな馬鹿な男忘れて飲もうや!』


二人は元気に飲んでいた


『隼人さん、お花一生懸命選んでくれたんでしょうね』


『ああ…1時間かかったよ』と社長は笑った


『東京の本社に栄転らしいですね。おめでとうございます』


『仕事はできる男なんだ。AS事務所の営業やってる』


『ASってあのミュージシャンや売れっ子タレントばかりいる事務所ですか?すごい』


『そう。大学卒業してすぐに入社。初めはマネージャーなんかしてたんだけどね。多分営業から企画に移るんじゃないかな』


『二人、結局気が合うのは音楽絡みなんですね』


『みたいだな』社長はまた笑う。弟を見る目はすごく愛おしそうだ


私にもそんな目を向けてくれたらいいのに…羨ましいです、弟さんが