真っ暗闇の中
今夜は月が出ていない
とても寒い夜なのに
差し出されたその手の平は暖かくて
寒さなんて感じなかった
はじめて知ったその暖かさが
ずっとずっと続くように
もっと寒くなればいいのにとか
考えてたんだ

綺麗に光るその瞳に映ってるのは
いつも僕じゃなくて
悲しさで僕の瞳も光ったのを
君が知ることは無いだろう・・・

あふれる想いは止まらない
諦めたいのに
どんなに願ったって
心と意思は別物だって
思い知るだけなんだ

ずっとずっと一緒にいたい
その笑顔も
その優しさも
一緒に過ごした時間 思い出
すべてが愛おしくて
すべてを失くしたくなくて
すべてがこの胸を締め付けてる

あふれる想いは止められない
どんなに願ったって
叶わないことなんて
とっくに知ってるのに

大好きな君だから
大切な君だから
応援しようと思った
でも
21回目の春
旅先で買った君へのお土産は
恋愛成就 じゃなくて 就職祈願

だって胸が張り裂けそうなんだ
君が幸せならとは思うけど
誰かの隣で最高の笑顔浮かべる君を
そんなふたりの風景を
喜べるほど いい奴じゃない
喜べる程度の愛じゃない

でもさ
よく「忘れられたら楽」だとか
「嫌いになれたら楽」って言葉聞くけど
かけがえのないこの出逢いを
かけがえのない君のことを
無かったことにするくらいなら
嫌な思い出にするくらいなら
「楽」なんていらない
どんなに苦しくても
どんなに辛くても
僕の一生の中に君が在ったことだけは
消したくないんだ

消したくないんだ・・・