「夢は何?」
よくある話題
みんな楽しそうに答えてるけど
僕の答えはいつも同じ
「まだはっきりと決めてないんだ…。」
「夢は何?」
よくある話題
みんながすぐに答えられるのは
本気で目指してないからだ
僕はいつも決めつけていた
でもある日
君に出逢った
夢に向かって 突き進む君に
それでやっと気づいたんだ
僕が答えられないわけを
「夢は何?」
よくある話題
逃げてばかりで努力しないから
いつもはっきり言えなかった
もう逃げないって決めたんだ
「僕の夢はね…」
窓の外
今日は雨がひどくて
雷鳴とどろく
怯えてる人もいるだろう
でも僕は平気さ
だって 別に死ぬわけじゃない
家の外
今日も凄まじい光
銃声とどろく
怯えてる人の恐怖は
一体僕らの何倍だろう
だって 死ぬかもしれない
君と僕
一体何が違うのだろう
同じ人間 同じ歳
唯一つ違うのは
生きている場所だけなんだ
限りなく不平等なこの世界に
「人は皆、平等」と
そんな言葉があるけれど
そんなのは紛れも無い嘘だ
でも
「人を皆、平等に」
そんな言葉だったら喜んで受け入れるよ
だってその先に待つもののは
誰もが望む世界かもしれない
2008.8.28
もしも昨日が選べたなら
後悔せずに生きられるかな…
大好きなあの子
苛立ちからつい酷い言葉
言ってしまった
「明日謝ろう」
明日も会えること前提の
勝手な計画
大好きなあの人
勇気が足りなくてつい後送りにしてしまった
「次は絶対伝えよう」
次もまだ一人でいる前提の
勝手な計画
大好きなおばあちゃん
家の近くを通った時
「会うと話長いし、また今度」
今度なんて来なかった…
あの時こうしていたなら
あの時ああしていたなら
いろんな想いは尽きないけれど
あの時こうしなかったのも
あの時ああしなかったのも
ぜんぶその時の自分が決めたこと
ぜんぶその時の気持ちが感じたこと
だから後悔はしない
失敗して成長して
僕らは時を重ねてく
何一つ無駄なことなんて無いんだ
その時々に全力ならば
後悔する必要もない
もしも昨日が選べたなら
「成長」することを失くすだろう
本気で生きることもなくなるな
あの日
引き返して見ることができた
大好きなおばあちゃんの優しい笑顔は
全力でその日を生きてたからこそ
もしも昨日が選べたなら
その「もしも」は必要ないってこと
もうきっとわかってるよね…
「好きな人ができた」
僕に相談してくれた君
「好きな人がいる」
君に言えない僕
ふたりで過ごす時間
倍速で進む時分(とき)は
すぐに僕から君を奪う
別れ際に見た笑顔とか
偶然触れ合った手の感触
思い出しては君を乞う
「すぐ会いたい」と君を乞う
仲間と過ごす時間
まるでスポットライトだな
自然に瞳が君を追う
輝いてる笑顔とか
照れくさそうに話すその仕草
そいつが特別だって印
同時に僕が特別じゃない印
親友になれたこと
嬉しかったよ
仲間から「仲いいね」とか
嬉しかった
でも同時に苦しくて
でも大事に守っていきたい仲で
伝えないと決めた気持ちは
それでも大事に取っておく
どんなに一緒に過ごしても
どんなに優しく接しても
僕に見向きもしない君が好き
そんな一途な君が好き
2010.5.16
息を大きく吐いて 吸い込む
生きるための神聖な儀式
ここではみんなやっている
たった3秒間の出来事
向かい合って瞬き3回
多くの恋人達にある
とてもとても幸せな時間
たった3秒間の出来事
遠くの山で鳥がさえずる
とても美しい自然の森で
平和を願って歌っているんだ
たった3秒間の出来事
この世で初めて声を出した
暖かい腕に抱きしめられ
ふたり 共に涙を流す
たった3秒間の出来事
命の灯 またひとつ
静かに静かに消えていく
誰が気づいているのだろう
たった3秒間の出来事…
人は高すぎる壁に直面すると
越えるのを諦め目を逸らし
違う方向へと歩きだす
横にその壁があることを知りながら
自分がどんなにちっぽけで
自分がどんなに無力なのかを
知ってて「何もできない」と
思考を閉ざし歩くから
人は遠すぎる夢を見ようとすると
いつの間にか忘れ 目の前の
自分の夢へと歩きだす
遠くで誰かが叫ぶのを
聞こえていないはずは無いのに
自分が損をするのは嫌で
面倒臭いことは嫌いで
自分には関係が無いのだと
思考を閉ざし歩くから
でも本当はひとりひとり
ちゃんと考えればわかること
ひとりで生きてきた人間はいない
ちっぽけで無力なこと知ってるから
だからみんなで関わり合って
支え合うことも知っている
だったら 力を出し合えば
無力なんかじゃないってことに
そのことにだって気づけるだろう?
美しかったあの自然も
よく目にしたあの動物も
遠い国のあの子供たちも
人の手によって消えていく…
ほら無力どころか莫大な
力を持ってるじゃないか
人間は
壊すことが出来るなら
守ることだって出来るだろ?
だってこの世には大切だと
思えるものの方が溢れてる
関係ないだなんて言わないで
無理だなんて投げ出さないで
ちゃんと壁の正面に立ち
遠くの声に耳を澄ませる
みんなで力(こころ)を合わせた先には
きっと初めての景色が待っている
世界がひとつになれた瞬間(けしき)が…
2010.5.19