「みきー?起きてるの?遅刻するよー?」

時間になったのに起きてこない私を心配して、母親がドア越しに声をかけてきた。
その声で我に返り、時計を見ると7時ちょうど。
目覚ましが鳴ってからもう15分も経っていた。

「起きてるよ!今行く!」

慌てて返事をし、すぐに布団から出る。
カーテンを開けると、まぶしい光が部屋に入っってきた。
一気に明るくなる部屋。

次に、着替えをしようと、ハンガーにかけてあった制服を慣れた手つきではずし、袖を通していく。