それから数日経った。
あれから矢那賀君は「みき」と呼んでくれる。


矢那賀君は、自分から行かなくても、どこか人をひきつける体質なようで、彼の机の周りには、必ず誰かがいた。
友達もできたようで、すっかり地元の同級生と馴染んでいた。


私にも、新しい友達ができた。
前の席の、えりだ。
休み時間も、大体えりといた。