ここは…公園だろうか。
殺風景で白っぽい地面。
隅のほうに申し訳程度にブランコとベンチがあるだけの、小さな公園。

その公園の真ん中に、少年がひとりで立っていた。
誰かを待っているらしく、公園の入り口を見つめたまま、動こうとしない。

そして、数分後ひとりの少女が小走りで公園にやってきた。
その少女が入り口に姿を見せると、少年はやっと子供らしい笑顔をみせた。