「…つきもと~!月本瑠夏!!」
私は、先生の大きな声で目を覚ました。
「ん~…何?」
「何じゃないだろ!授業終わったぞ!」
寝起きで何を言ってるのか分かんない。
だって、まだ授業始って5分ぐらいしか経ってないはず?
周りを見渡すと、みんなは立って私を見ている。
「いつまでボーっとしてるんだ!早く立て!」
「気を付け!礼!」
「ありがとうございました」
「ありがとうございましたー」
「瑠夏~。大丈夫?」
声をかけたのは親友の間宮未海。
私と違ってしっかり者。
「うん。てか授業終わってたなんて…」
「まぁ、今日私、部活ないから一緒に帰ろ!」
未海は、テニス部で毎日練習を頑張ってる。