「もういいからさ。とりあえず息整えて
ご飯食べようよ。時間もないし」


そう、もはや優が遅れて来たことなど
どうでもよいのだ。

今は一刻も早く、胃に食べ物を
供給することが最も優先すべきことだ。


どこまで食い意地が張っているんだ…
と呆れられても構わない。
それが私なのだから!


きちんと手を合わせて
いただきます、と言ってから
食べ始める。

挨拶は大事だからね。


凄い勢いで弁当箱の中身が減っていく。

自分で作った拙いおかずであるにも
関わらず、これほど美味しいと
感じられるのは、空腹感がピークに
達していたおかげだろう。


逆に優に感謝だな。