よく耳を澄ませて聞いてみると 何か音楽を奏でているようだ。 私はハッとする。 まさか、音楽室の幽霊…!? その考えに行き着いてしまった私は 恐怖のあまり、身動きが出来ずに その場に立ちすくむ。 学校の七不思議は有名だが 自分には起こり得るはずがないと 笑いながら聞いていた。 だが、今は不安でしかたない。 どうしよう。 このまま聞いてたら死ぬんじゃ… 最悪の事態を想像していると あることに気がついた。