友人と挨拶を交わしながら、 窓際の1番後ろの席に腰を下ろす。 ノートをとる手を止め、 先程の優との会話を思い返す。 好きなんじゃないか、とは思っていたけど あんなにはっきりと好意を口にしたのは 初めてのことでびっくりした。 今まではこちらから聞いても 曖昧に笑うだけで、答えてくれなかった。 少しくらい教えて欲しかったな、 と少し寂しくも思うが彼女なりに 考えるところがあったのだろう。