15分経った頃に凌平を起こし、 私たちがレポートを書き終えて、 図書館を出る頃には既に日は沈み、 星たちが輝き出していた。 「はあー。疲れたあー! こんな掛かると思わんかったし」 凌平は伸びをしながら言う。 「マジで。嘗めとったわ。 今度からはちゃんと 余裕持ってしよう…」 私は追い込まれてから やっとやる気が出るタイプなので、 実は未だかつてこの台詞を 実行出来た例がない。