「俺、ちょっと寝る。
15分経ったら起こして」

「いいよ。いびきかかんでね」

「かかねーし」


隣にある椅子を2つくっつけて
その上に寝転がる。

数秒も経たない内に規則的な
寝息が聞こえ始める。

お前はのび太くんか。


私たちの周りに人はおらず、
自分がペンを走らせる音や
本をめくる音がやけに大きく聞こえる。


図書館の中は静かで、本に囲まれている
この空間は、本好きには堪らなく
落ち着く場所だ。


自然と文字を書く手も
スラスラと進んでいく。