「何で何でぇ?もしかしてジュンちゃんとレツさん付き合ってるの?」
「…いや、違うけど」
この女しつこい!!
亜美はくねくねと指を曲げながら上目遣いで私を覗き込む
「じゃあお願い～」
「いやでもそんな私も仲良くないし…」
「お願いお願いぃ」
私が頭をポリポリかいているとスカートに入った携帯がバイブして
「ちょっとごめん」
私は救いの携帯をあけると画面を見ずにそのまま着信に出た。
「もしもし」
『保健室来いよ』
「は？」
電話の相手はミサキで
それだけ言うと電話は勝手に切られた。
何だこいつ…
私は未だしつこく着いてくる亜美を振り払うと、教室でもクラスメートに質問攻めに合う気がして
そのまま保健室へ直行するほかなかった
