よくみると、男子用のブレザーだった。 よくみなくてもわかるんだけどね。 「やっとおきたかぁ」 男の声が聞こえて、勢いよく僕は振り返った。 そこには、ふたりの男が立っていて、おそらく僕にブレザーを貸してくれた人もいた。 「キミ見ない顔だけど、噂の転校生だったりする?」 「はい。噂かは知りませんが転校生です」