「はい、そうですけど…。なにかあったんですか??」
 「…落ち着いて聞いて。あいつが…スバルが…事故にあって…死んだ…っ…」
 「え…?」

 何の話をしてるの?

 「死んだんだ。スバルが死んだんだ…ッ!」

 『スバルガシンダンダ―――』。

 「なんで…?事故って…??」
 「…急いで公園の近くの四つ角まで来て。」
 彼の友達、という人は泣いていた。
 視界がぼやけた。これは現実…?
 あんなにきれいに飾った部屋が色あせて見えた。靴を履いて外に出た。あのマフラーを腕に抱えて。