実は言うと自分でもよくわからなかった。

本当に死にたい?

ここに立つと頭に浮かぶのは家族。
お父さんとお母さん、よく見る一般的な3人家族、でもないかも。



―――……1年前、お兄ちゃんが死んだ。


バイク事故だった。


お兄ちゃんは昔から私と似てない。てゆうか私がお兄ちゃんと似てないのか。

人懐っこくて明るくて、まるでひまわりみたい。
自然と人を寄せつけるお兄ちゃんは友達も多かった。よく家で遊んでたし。
時々連れて来る綺麗な彼女も見たことある。

私とお兄ちゃんは6歳も離れているから喧嘩は滅多にしなかった。

その温かい性格と優しい顔とおしゃれなスタイル、我ながら自慢の兄だよ。

だけどお兄ちゃんは私のことを自慢の妹だとは思っていなかっただろう。

お兄ちゃんの友達も彼女も私を見たら驚た。
「………えっ!?妹!?」
反応に慣れてる様で慣れない自分。

誰から見ても私とお兄ちゃんは違うんだろう。