目を開けると

彼の後ろ姿。





「………あ、あ、

千里…ちゃん!?」

私は急いでフェンスのもとへ駆け寄る。

どうしよう、どうしよう、本当に千里ちゃん落ちちゃった。
人が友達が千里ちゃんが、本当に下に、落ちちゃった。
死んじゃった


…の。


へなへなと力が抜けて座りこむ。

「ち、さとちゃあん」



―…安心してまた涙が流れた。