「あぁ~遅刻する~」
と、言いながら慌てて支度をして、恵梨佳が待つ駅に向かった。
恵梨佳は私に気付いたのか、恵梨佳の声が聞こえた。

「梦菜、おはよう~。」
「恵梨佳おはよう~。ゴメンね、遅くなって。」
「本当、遅いよ。てか、梦菜スカート短すぎじゃない?」
「そうかな~。てか、恵梨佳もねっ」
と、言いながら私達は学校へと向かった。

私は、秋森梦菜。
そして、私の友達の杉崎恵梨佳。
恵梨佳とは、中学からの友達。
私と恵梨佳は今日から、高校生。でも、私達の通う、高校は、同じ中学の人があまり居ない…それもそのはず、その中学からは遠く離れた所にあるから…。
受ける人は少ない。
私が離れた高校を受けたのは、あの人を忘れたいから…。
恵梨佳もその事は知っている。


中学2年の修学旅行、私は、グループの皆と話していると、突然、誰かが話しかけてきた、

「秋森、ちょっといいか?」
「いいけど…」
と返事を返し私は、グループのみんなに先に行ってもらうように、頼んでから、健斗についていった。
こいつの名前は、藤咲健斗。健斗は、イケメンで背が高くて、茶髪でモテるらしい。
「何か用?」
「俺、ずっとお前の事が好きだ、だから、俺と付き合って!?」
突然の告白に私は、言葉が出ない…。
しかも、私健斗の事前から好きだし。
「秋森?」
「えっ!?」
「返事は?」
「私も、ずっと好きだったんだ。だから、いいよ!!」
「マジ!?」
「うん」
私達は甘いキスをした…。
そして、アドを交換して、私は、グループの元へ向かう前に恵梨佳の所に行った。
やっぱり一番に報告したかったから。
恵梨佳を見つけるなり、
私は、叫んだ。