向かい側のソファーに、どかりと座ると、淡々と丁寧に話しはじめた。



「今日はほとんどの奴が登校してきてないんだ。
いい時間になっても、誰にも会わなかったろ?


この学校のほとんどの、ヤローが関東No.1の族、龍光(リュウコウ)のやつらだ。

昨日は少し派手に暴れたみたいだしな。

女だって、あいつらがいなきゃ来ねーしな。

だから、今日は別に大丈夫だ。」


へーっと言いながら、受け流すことも出来るけど、拓真を安心させるためい言う。


「族がいたって、いなくたって、ぼくには関係ないから別にどうだっていい。
安心して。
ぼくなら大丈夫だから。」

安心させるように、ふわりと微笑む。


拓真は

「そうか。」


と一言だけ言った。