、、私の事気にしてるんだろうな…
と思いながら気づいてないふりをする私は、嫌な奴だね…。


「私は何とかして帰るから2人で傘さして帰って?」
笑顔の凛ちゃんに私の胸はさらに痛んだ。

純の顔を見ると、残念そうな表情で俯いている。
あぁ…私が邪魔なんだね2人には、、


私はズキズキと痛む心を隠すように笑って2人を押した。

「蒼依?」
「蒼依ちゃん?」

不思議そうに首を傾げる2人に私は、、笑った。


『私さぁー!…実は教室に傘置いてあるんだぁ!!だから純は凛ちゃんを入れてあげて?』
「ほんとにあるの?蒼依ちゃん」

不安そうな顔をする凛ちゃんと目を合わせずに、純の傘を奪った。
『もぉー!凛ちゃん心配性だなぁー!!大丈夫だよ私は!!!』
「蒼依、、」

ダメだよ、、純
何も言わないで。

上手く笑えなくなる前に帰って…私が嫌な女の子だって分かる前に、、

そぉ思って2人を雨の中に突き出した。

『じゃあ!また明日』

私は返事なんか聞かずに校舎の中に引き返した。

溢れる涙を隠すように走りながら思った、、限界なんだなぁーって。

私はほんとに…ただ純が好きなんだなぁーって。







―…
今日でけじめをつけよう。

もぉ忘れよう、、

絶対に、純には幸せでいてもらおう…!!


私が支度していると珍しく純が迎えに来た。

「おはよう蒼依!!昨日はサンキューな!!!」
『おはよう、、やけに嬉しそうだね』

朝からいつも以上に笑顔の純に、私は目を合わせないで言うと純は、急に私の肩を掴んで言った。


「あのさ…俺、、今日告ろうと思って」

一瞬息が詰まりそうになった、、でもちゃんと笑えてるって事は…覚悟出来てたのかもね、、

私は純を見つめた。


『好きなんだね、、凛ちゃんが凄く…』
「…あ、、あぁ!!って恥ずかしいだろっ!!」
『ははっ!純真っ赤だよ?』

顔を隠すように手で覆う純に、私は言った。

『伝えるなら、、ちゃーんと放課後教室にとか居てもらって口で伝えなよ?』
「お、、おう!!」

たどたどしい返事を返した純は、電車で凛ちゃんに会っても今日は上手く話せてなかった、、そりゃそうだよねー…

気持ち伝えるんだから、、


学校に着いた時、純は急に凛ちゃんの腕を掴んだ。

「藤原君?」

不思議そうに純を見上げる凛ちゃん。

「あ、、あのさぁ!今日話あるから…放課後教室に居て!!」

一瞬キョトンとした凛ちゃんだったけど、すぐにいつもの笑顔で「分かった!待ってるね!!」と返していた。

私は見てたんだー…言えた純の喜んでる顔も、凛ちゃんの嬉しそうな顔も。

そんな顔を見てると涙が出そうだから私は足早に教室へと向かった。







夕陽と帰る生徒が良く見える屋上で、純はしゃがみ込んでいた。

「やべぇ…俺こんな緊張したことないぞ!!」

深呼吸を繰り返す純に私は苦笑いを浮かべた。


『純!凛ちゃんが待ってるよ?』
「分かってるんだけどよぉ…」
『ほら純!!しっかりしなきゃ!!!』

私が背中を叩くと、渋々純は立ち上がって歩き始めた。

…これが最後。
私の気持ちも忘れよう。

だから、、だからさ、最後に一度だけ…

『純っ!!』
「ん?、、おっ!」

私は純にギュッと抱き着いた。

「蒼依?」
『大丈夫だよ純なら、、ちゃーんと伝わるよ?』
「…あぁ」
『大好きだから応援してたんだよ!!だからちゃんと気持ちぶつけるんだよ!!!』

私はギュッともう一度抱きしめてから背中を叩いた。

『行ってこい藤原純!!!』
「おう!!」

純にはいつもみたいな私の大好きな笑顔が戻っていた、、

「ありがとーな蒼依!!俺もお前が好きだぞ!!幼なじみで良かった!じゃあな!」

笑顔の純はパタパタと走って行った。
屋上の扉がガチャリと閉まるのが合図のように涙が溢れ出した。

『ははっ、、好きだってさ…!』

友達以上恋人未満。
純と私はこれだったんだ。

幼なじみが壁だったんだ。
勇気がでなくて、その壁が越えられなかった。


仕方ない、、私は純が幸せで居てくれたら…それで良い、、!

『絶対幸せになれーーっ!!!』

私は空に叫んでから、頬を流れる涙を拭いて立ち上がった。

大丈夫、今は辛いかもしれない
だけどいつか綺麗な思い出になる
悔いはない。
自分が決めた道だから…!!

ただ、、この気持ちは忘れないよ…

君が大好きでした。
だから幸せになってください…!!
毎日、笑顔でいてください…!!

私がもう一度下を見渡すと、寄り添うように歩く2つの陰が見えた。

『大好きだったぞ…バイバイ、、』


私はその姿に呟いてから屋上を後にした。



       終






お読みいただきありがとうございます(*^^*)


切ない恋をテーマに書かせてもらいました

切ない恋をした人はたくさんいると思います

だけどその恋を忘れるのではなく

素敵な思い出として残していってもらえたらなぁ

と思います(o^∀^o)

どんな記憶でも全てがあなたを作ってるんですから(^∀^)

長々と失礼致しましたm(_ _)m

ほんとに最後までお読みいただいた事を感謝致します(*^^*)
ありがとうございました★

よければ感想お待ちしております・ω^


       愛空



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