「またね」って手を振る薫がいない。
いつものようにタメ口の薫がいない。
泣いて、笑って、怒ってる薫がもういない。
それがこんなにも寂しく悲しい事だなんて知らなかった。
初めてあった日の事覚えてる?
ウチにタメ口を使ったのは薫だけだったよ。あの時は本当にびっくりした。
でもなぜかどこかが自分に似ててほおっては置けなかった。
薫の人生はまだ終わってない。
ウチには薫がついてる。
だからウチが生きてる限り、薫の人生は終わらない。ウチたちの関係は終わらない(変わらない)。
ウチたちの思い出を守り続ける。
薫の分まで一人で描いてみせるよ。
幸せな人生を…―。