誕生日一週間前。





薫にバレないように、良介くんの教室に向かった。





たぶんここやな。





教室を覗くと仲間達と喋っている良介くんがいた。
ウチに気づくと近づいてきた。





「いきなりごめんな」




「うん」




「薫の誕生日、一週間後やん?それでプレゼントなにがいいかわからんから一緒に会に行ってくれん?」





「それやったらええよ。じゃあ今日の放課後、駅で待ってる」





「わかった。ありがとう」