「なあ、あの人かっこいいと思わへん?」 と薫が放課後に言ってきた。 サッカー部のキャプテンを見つめている。 「もしかして好きなん?」 薫の顔が真っ赤になった。 「へ~、ああゆうのがタイプなんや」 「うるさいな!はよ帰るで」 恥ずかしそうな薫は初めてみた。 恥ずかしがりながら、ウチの手を引いて家に帰った。