そんな事を思ってる時、携帯が震えた。 母親からメール。 ―――――――――――― お母さん、結婚する事に なった。 だからもう家には 帰れない ―――――――――――― メールの内容はそれだけ。 意味がわからなくてすぐ携帯を閉じた。 「なんかあった?」 と薫。 「なんでもないで」 テーブルに運ばれてきたのは卵焼き。 「いただきます」 一口口にいれた。 涙が溢れる。