『あの、失礼だとは思うんですけど…

中城剣斗先輩と剣哉先輩ですか?』





「「そうだけど?」」





不思議そうな声で、そう返される。


やばっ…


学校の王子様が、ここ使って何て知らなかった!!


これじゃ、もう屋上使えないよね…





『すみません!まさか、先輩達がこの屋上使ってるなんて知らなくて…。私、邪魔ですよね…』


はぁ…


これから、何処で練習しようかな…


外で、吹ける場所なんて限られてるし……





「謝ら無くていいよ。俺達の屋上じゃ、無い訳だし」


王子様スマイルの剣斗先輩。


あの笑顔が、みんなを虜にするんだなぁ…