『えっ…?』


声を掛けたら、大きく驚かれた。


そんなに、驚くこと?





『すみませんっ!まさか、こっちの屋上に人が居るなんて思わ無くて…。しかも、先輩が寝てたのに気付かないで、楽器吹いて…煩かったですよね?』


焦ったようにバーッと喋り出した彼女。


俺は驚いて目が丸くなった。


しかもこの喋り方、まるで俺のこと“中城先輩”なんて分かってないみたい?





「煩いなんて思わなかったし、怒っても無いよ」


俺がそう言うと、彼女は「よかった~」と安心した様子。


なんか、表情がコロコロ変わるな…この子。


そんな風に思っていた時