「ごめんけど、俺生徒と付き合う気ないし、彼女いるから無理。」


そう言うと告白した生徒はあたしがいる階段を登っていった。

あたしは階段を降りて早良に


「ふーん、早良って人気あんだね。」

「あ?お前、聞いてたのか?」

「階段降りてたら聞こえただけど?」


ってか学校の中なんだから、此所に生徒がいてもおかしくないでしょ?


「あっそ。つーかお前って椎名?」


なんか、口調が気になるけど それより何でコイツがあたしに名前を聞いてきたか方が気になる。


「そうだけど?何、?」

「いやー、お前職員の中で要注意人物で有名だからな。」

「ははっ。まじで?あたしってそんなに悪いっけ?」

「あぁ、遅刻するし悪い噂あるからな。」


悪い噂とは、あの事だろう…


「そっか、まぁしょうがないけど遅刻は気をつけてあげる!」

「随分、偉そうだな。」

「偉いから!!あ、昼休み終わっちゃうからさよならー。」


あたしはそう言って食堂に向かった。
あのまま、あそこにいたら
深く聞かれそうになるから逃げた。