翌朝、歩いていつも通りに学校へ行く。
朝って言っても、もう昼なんだけどね…
学校について上履きに履き替えて教室に向かう。
今は授業中、だから廊下には誰もいなく静かだ。
教室に着きドアを開けるとクラスの視線が全てあたしに向けられる。
そして先生があたしに、
「おい、遅刻だぞ。さっさと席につけ。」
と、怒ることなく授業を再開する。
まぁ、遅刻の常連だから慣れたんだろうし、怒る気がなくなったんやろうな。
席に着いたあたしは教科書を開くけど、授業なんか聞かずに窓から運動場を見る。
どこかのクラスの男子が体育の授業を受けてる。
サッカーか…
あたしは1人サッカーの試合を見ていた。
あ、誰かこけた。
ふっ、ダサいわね。
そんな事を思っていたら体育教師がソイツに肩を貸しながら校舎に入っていった。
何?そんなに怪我酷いわけ?
なーんて心配なんかしてないけど、体育教師が余りにも優しそうに思えた。