どこにいるのか分らない。


でも背後から襲ってくる影から必死に逃げる自分がいた。


怖い―――。



この衝動が怖いという感情と分かってしまった途端に何故か彼が思い浮かんだ。



ねぇ、何で貴方は光りを差してくれるんですか?



あたしに安心という感情を与えてくれるんですか?



そして、貴方の温もりを感じさせたんですか―――?