カチ、カチ、カチ…
時計を見ると、夜の22:00を過ぎていた
椎名 麗咲花(シイナ レエカ)
高校1年生の16歳
私の横では男が寝ている。
私はいつまで、こんな事を続けるのだろう。好きでもない男と身体を重ねる。
快感とかそんなためでもないんだ。
愛があるわけでもない。
だから愛を求めてるわけでもないんだ。
私が探している“者”はいつ見つかるのだろう。
愛してとは言わない。
だだ“温もり”だけを教えてくれればいい。優しく抱き締めてくれればいいんだ。
でも、毎日のように抱かれていても
私が求めてる者は見つからない。
「…麗咲花?」
男が名前を呼ぶ…。
それにすら答えない私は嫌な女?
「…もう1回ヤろうか?」
嫌…
男(コイツ)からは何も感じなかった。
温もりも愛も快感も。
だから男には、もう用がないんだ。
男からの要求を無視して服を着る。
「…ちょっ、麗咲花ヤらねぇの?」
「…あたし、同じ男とはヤらないの」
それだけを言ってホテル代を置いて部屋を出た。
私がこんな風になっとのは正直、自分でも分からないんだ