そう言って家路を歩く。
なのに 力斗はそんなあたしをとめる。
「関係ない?」
――――――
―――――――――
―3年前。
あたしは中学1年生で、力斗は中学2年生。
幼稚園も小学校も一緒で、家も道を挟んで隣だった。
「麗咲花、学校行くぞっ!」
「うんっ!」
いつも、力斗と学校に行って一緒に帰る。二人の間でそれは当たり前になっていて、約束なんか必要なかった。
「今日さ、部活あんだけどどうする?」
「うーん。待ってるよ」
「そっか、麗咲花がいいならいいよっ。もし先に帰るなら言いに来いよ?」
「はいはーい。笑」
力斗は心配性だ。
一度、先に帰った時に怒られた。
「誘拐されたかと思ったんだからなっ!」
ってね。