そして今、噂が事実になって援交でもしてるかのようにオヤジとホテルに入りかけている。
俺は見て見ぬふりなんかする訳もなく、椎名の腕を掴み、オヤジから離した。
俺を見た椎名は驚いていて、オヤジは
「お前は誰だ?」
と、女子高生とヤれる嬉しさを邪魔されて拗ねて怒っているようだ(笑)
「この女子高生の通っている学園の教師ですが?」
俺がそう言うとオヤジは走って何処かに行ってしまった。
「何で…早良がいるわけ?」
そう椎名が聞いてきた。
「んなの、聞いてどーする?」
「別に、早良も誰かとヤんのかと思っただけ。」
「俺は教師だ、ホテル街にいるのは見回りくらいだ」
「じゃあ、今も見回り?」
「あぁ」
本当は見回りじゃないんだがな…
ずっと気になってたから、個人的に見回り?みたいな…
生徒にこんな感情持った事ねぇから分かんねえけど、どうしても あの目が気になって仕方ねぇんだよ。
アイツ、椎名の目は真っ黒だ。
暗闇の中にいるかのように、真っ黒なんだ。