小学生――改め、虎杖 春は呆然と目の前の歪を見つめた。

そして、見る見るうちに虎杖の表情が明るくなる。

ムッとした表情から一転、満面の笑みに変わったところで、痛かったろうというぐらいの勢いで膝をつき、地面に触れるのではないかというところまで頭を下げた。


「師匠と呼ばせてください!!」


「……は?」



流石の歪も驚いた顔で虎杖を振り向いた。

虎杖の目は本気だ。


「僕、10歳で“情報屋”になった師匠に憧れてたんです!!」


虎杖の表情はキラキラと期待に満ちている。