「寒夜、知り合いか?」

「ううん、全然知らない人。初対面」

「まあぁあぁぁっ!」


寒夜の一言で黄泉風が顔を真っ赤にした。
まあ、人なら当然だろう。


「で……何の用?」

「道にでも迷ったのか?」

「違います!」

寒夜は無自覚だか、歪は黄泉風をいじるのを、楽しんでいるようだ。
黄泉風はほとんど叫ぶように言って、2、3回深呼吸した。


「と…とにかく……」


やっと息が落ち着いたらしく、目の前の二人を見据えた。




「あなた方には、死んでいただきます」